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【活動#07】建築家 内藤廣さん 特別講演会に参加しました!

令和6年5月25日、一般社団法人山口県建築士会主催【建築家内藤廣講演会・「建築とまちづくり」】に土木建築工学科有志の学生12名が参加しました。

徳山駅前図書館で談笑

【徳山駅前図書館】 徳山高専学生制作動画

山口県建築士会徳山支部資料より
山口県建築士会徳山支部資料より
建築家 内藤廣

特別講演会

周南市は、内藤廣先生と縁がある街です。徳山駅前図書館道の駅ソレーネ周南周南消防西消防署西部出張所など内藤廣建築設計事務所が手がけた設計が多くあります。そういったご縁から今回の特別講演が開催されました。

”マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや”  

寺山修司

歌をまくらに、【徳山】という街の話から講演会は、はじまりました。
島根県立石見美術館【グラントワ】で2023年に開催され、約12,000人の来場を集めたご自身の企画展【建築家内藤廣BuiltとUnbuilt 赤鬼と青鬼の果てしなき戦い】のお話。
東京大学で教授をされていた頃の土木と建築、そして都市の話。
東京大学最終講義日3・11、運命的な日から復興支援に捧げたお話。
そして現在進行形の渋谷の再開発をはじめ、新宿、品川、名古屋、札幌・・・・・多摩美術大学学長からみた若者のはなし・・・・・。
あっという間の2時間でした。

山口県建築士会の方に席を確保して頂きました

【道の駅 ソレーネ周南】 徳山高専学生制作動画

学生の質問にも、お応えいただきました

学生の感想 01

私は講演会の中でも特にグラントワのお話の中で言われていた子供に「君たちのために設計したんだよ」と言われていた話が印象に残っています。
最初に言われていた「私たちは後世に自信をもって残せるものをつくれているのか」という話の中で内藤先生は「残せていないだろう」と言われていました。私は今後、就職し新しいものを作りながら既存のものを保存していく立場となりますが、仕事をする際には「後世に残せるものは何か」ということに関して考える必要があると感じました。
また内藤先生は講演の中で「建築士はマルチに活躍する必要がある。この場にいる人達にはそれが可能である」など建築士のあり方に関わるお話も多くされていました。そのためわたしはこの講演で話されていたことを基に、将来の進路や仕事のやり方を考える必要があると考えます。改めて、この度はお忙しい中でご講演いただいて、誠にありがとうございました

学生の感想 02

お忙しい中貴重なお話ありがとうございました。中でも建築家の本質についてのお話が印象に残っています。私も自分にとっての建築家とは何かを見つけられるように頑張ります。

学生の感想 03

私は以前、内藤先生が設計されたグラントワに行ったことがあり、そこで内藤先生の設計した建物の模型やスケッチなどを見たのですが、それらがどういった考えから来ているのか少し知ることが出来ました。
その中でも、実際に建てられなかったものでも、その時にはできなかったとしても、後々の作品に反映している部分もあるといつ事を仰っていて、常にアイデアを出し続けることが大切だと思いました。色々な建物を見て自分の中でアイデアを広めていきたいと思いました。
もうひとつ印象に残っているのは、赤鬼と青鬼の絵です。現実と、夢のぶつかり合いで設計をしている。それを赤鬼と青鬼で表現しているのがとても印象的でした。

学生の感想 04

今回の講演会に参加をして、まずは実際に本を読んでみたいと思いました。今まで内藤先生の本を読んだことがなかったので、、講演会でお聞きしたことを思い出しながら読みたいと思いました。また、恥ずかしくない街づくりということが印象に残っていて、今まで先人の方からみてどう思われるのか、恥ずかしくないのかということを考えて設計するという視点がなかったのでこれからまちづくりに関わる時に大切にしたいと思いました。テスト週間でしたが、参加することができてよかったです!!

学生の感想 05

内藤廣さんの講演を聞き、今の日本を残してくださった先人達に、恥じない建築を創っていくべきだというお考えに感銘を受けました。これからの人々だけでなく、これまでの人々にもどう捉えられるかを意識しながら建築に携わろうと思います。

学生の感想 06

今回の講演会は私にはまだ難しい話もあったけど、島根県で開催されたBuiltとUnbuilt展の話もあったりして、テスト期間だったけど、行って良かったです。なかでも印象に残っているのが、講演会の話の中に回天が出てきたことです。今回は内藤廣さんが思いついたときに思いついたことをお話されるスタイルで、回天の話が出てきたことが意外でした。その話から、それぞれの場所の地域の歴史を知ろうとしていることが分かりました。また、建物などを壊すとなったときにただ壊すのではなく、ちゃんと考えられていることがわかりました。スクリーンに映されていたスライドを全て見ることができなかったので、飛ばされたスライドも見てみたかったです。実現しなかった建物からヒントを得て建てられた建物も実際に見に行きたいと思いました。そこで実現しなかった建物から活かされたところを間近で見てみたいです。講演会が終わった後に駅までご一緒できて嬉しかったです。また、一緒に写真を撮れてほんとに嬉しかったです。

学生の感想 07

今回の講演では、内藤先生の建築家としてまちづくりをすることへの考え方を聞くことができてとても貴重な体験になりました。多くのことに挑戦し、学び吸収することを楽しまれていたことが、とても印象に残っています。建物を建てるということは、直接的にまちの雰囲気を作り出すことにもつながり、どのようにまちを作るのかを考えるためには土地の歴史を理解しないといけません。私たちは、建築家になるために基礎としてさまざまなことを学んでいます。しかし、それにプラスして日々、まちや建物から何をもとに作られたのか、そこに着目すると建築家としても学べ面白いと思いました。建築家はさまざまものを生み出すことができる、生み出す責任があると思います。やろうと思えばなんだってできる。挑戦することを楽しみ、自分の道をもっと楽しくしていきたいです。

【グラントワ】 徳山高専学生制作動画

内藤廣先生と語らう

内藤先生のご厚意で、講演会後、特別に学生たちと語らう時間を作っていただきました。講演会での疑問や、学生たちのまっすぐな質問にも真摯にお応えいただきました。さらには、徳山駅前図書館をバックに学生たちと一緒に記念写真も撮影させて頂きました。学生たちにとってかけがえのない体験になりました。内藤廣建築設計事務所、山口県建築士会徳山支部の皆さん、本当にありがとうございました。

講演後の質問タイム


最後に

グラントワで行われた、企画展の最終日。最終来館者のご近所に住む祖母とお孫さんと内藤先生のエピソードトークが印象的でした、愛される建築とは・・・建築家にとって喜びとは・・・・。
今回の講演会では学生たちも感じとった様に、建築家とは・・・・建築家にできること・・・・次の世代に渡せるもの、先人たちに対して恥ずかしくないまちづくりができているだろうか? 胸に刺さるお言葉がたくさんありました。考え続けたいと思います。
また、今回の講演会には、企画展を見て、建築家になる!なりたい!と決めた学生も参加してくれました。あなたにとって、忘れられない日になったのではないでしょうか。

最後に、内藤先生に徳山高専の学生達にメッセージをいただきました。

内藤先生! 建築とは? 

その答えは・・・・・
 
【  ❤️  】

素敵な時間をありがとうございました。
みんな今日、この瞬間の出来事を忘れないと思います。

建築家になります!