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【コンペ#13】SAWATAウッドデザイン賞2024 SAWATAウッドデザイン大賞・建築士賞 受賞!!

授賞式の様子

SAWATAウッドデザイン賞 2024

第4回SAWATAウッドデザイン賞2024は、防府市に本社のある澤田建設株式会社が主催する、大学生、高専生、高校生を対象とした、木材を主として利用した防府市にある野島の自然で過ごすグランピングをテーマに、【グランピング施設】のアイデアを競うものでした。

土木建築工学科5年 江副聖さん、野原由菜さん、三津田佳歩さん、土木建築工学科4年、中村太一さんの作品『木とあそぶ』がSAWATAウッドデザイン大賞を受賞!

『木とあそぶ』

木とあそぶ

CONCEPT

「自然と一体化しながら遊び、自分を解放できる場所」 離島という非日常の環境で、訪れる人々が日常で溜めこんだエネル ギーを発散し、存分に楽しむことを目的としました。

アピールポイント

実際に現地調査に赴き、自然の豊かさを体感し、グランピング施設を設計す るなら、この穏やかな自然の中でグランピングをめいっぱい楽しんで欲しいと 考え、環境との調和を重視しました。例えば、波が穏やかで美しい海の景色 を楽しむために、菱組構造のピクチャーウィンドウを採用し、露天風呂からも 自然の壮大さを堪能できるよう設計しました。 また、現地調査の際、生い茂った草木や、放置されたゴミなど、環境整備の 不足を拝見し、島の北側に施設を配置し、定期的な整備を促すことで、地域 を活気づけることも目標としました。

授賞式の模様

審査委員からの講評

野島の自然を良く研究され、環境との調和に重きを置かれた本作品は、露天風呂から見える野島の夕日のためにピクチャーウィンドウを採用するなど細かい部分までよく考えられており、間伐材の利用の仕方も含めて総合的なレベルの高さが評価され今回の大賞に選出させていただきました。
大賞受賞誠におめでとうございます。

土木建築工学科5年 山根優志さん、今岡咲絵さん、原田芯吾さん、土木建築工学科4年、川元花菜さん『光と木漏れ日の間』が建築士賞を受賞!

『光と木漏れ日の間』

光と木漏れ日の間

CONCEPT

野島に現地調査に行ったさい、海風や鳥の声、空など「島」自体から非日常を感じた。 新しくアクティビティを提案するのではなく、野島の環境を伸ばすようなグランピング施設を提 案する。野島の自然のなかでも遮るものがない島だからこその特徴をいかして光に重きを置いた。

アピールポイント

宿泊施設の拘りは、朝日と夕日の取り入れかたです。朝日は大きく採光部分を設けず、日の 出を光が差し込むようにして再現しました。夕日は採光部分を大きく設け野島の夕日を大きく 取り込めるようにしました。CLTと間伐材の利用の拘りは、CLTでは、棒状のCLTを重ねていく ことで曲線をつくり、CLTならではの大空間を活かした構造にしました。また、キャンプ場部分 は側面は何箇所かを空け、天井部分は大きさの異なるCLTの板を重ね合わせて木漏れ日の ような柔らかい光が差し込むようにしました。間伐材では、変形可能な家具に用います。棒状 の間伐材を、浴槽の蓋のように形を変形できるように考えました。施設全体の拘りとして、角を なくして丸みを持たせることで自然の近くなるように考え、家のような形にしないことでキャンプ としての非日常を感じられると考えました。芝の部分は、CLTの上にトタン波板をしく。トタンを 止める釘はシュロ縄を巻いて止水する。トタンの上に炭をまく。その上に細かい枝葉をしく。更 にその上に藁を程よくしく。水はけがよく、空気の通りやすい土を敷き詰める。最後に芝生を 貼って、軽く粗いチップや炭をまく。以下の工程で可能だと考えました。

受賞の様子

審査委員からの講評

光に着目することで1日の経過を感じながらゆったり過ごすことができ、シンプルゆえに利用者次第で様々な利用法が考えられる点が高評価でした。ターゲット層を中高年と搾りそのターゲットに作品が非常にマッチしている点が受賞の決め手となりました。建築士賞のご受賞おめでとうございます。

YABさんの取材!

多くの報道機関から取材を受けました!

最後に

SAWATAウッドデザイン賞は、今年で4年目になります。1回目から徳山高専の学生が賞をいただくなど、このデザインコンペで多くの経験をさせて頂き、あわせて学生達自身の成長と自信に繋がっています。毎年の開催を心から感謝いたします。
今年度は山口大学さんからも多くのエントリーがあったとお聞きしました。県内の高等学校さんも含め、多くの学生から出展があるコンペに成長していくことをお祈ります。
これからも、みなさんと一緒に建築業界を盛り上げていけたらと思っています。来年の開催も楽しみにしています!!ありがとうございました!