【デザコン2022 in ARIAKE】 #05 プレデザコン部門
プレデザコン部門 この先へ!!
プレデザコン部門では、高専の本科3年生までを対象として、空間デザイン、創造デザイン、AMデザインの3つのフィールドを展開します。徳山高専からは3名が空間デザインフィールドにエントリーしました!
空間デザインフィールド
「実在する」或いは「実在した」空間のパース(視点・消点を定める)を描く。ただし、時間や視点が固定された写真の様な写実的・客観的なものではなく、異なる時間や視点が混在するなど主観的なものとする。出典がわかりながらも独創的・想像的な時間・空間をコラージュした「似て非なる」唯一無二の時空の提案を求められています!
徳山高専からのエントリー作品!!
大阪中之島美術館~人を呼び込むBlack Cube~ 小野嶋 珠璃(2年)
遠藤克彦建築研究所が設計した大阪中之島美術館。1990年に準備室が設置されてから約30年の年月を経て完成した。近年美術館は作品を展示するだけに留まらず、人を呼び寄せ、豊かな文化創造活動を促す場へと変化している。今回の作品では実際に訪れた際に感じた迫力ある建物と、自然と人が流れていくアプローチを描く為に、中心に大きく美術館を描き、下に外構を描く構図にした。中でも美術館の存在感を際立たせている黒い外壁の表現を一番にこだわった。薄色から濃色へ何度も重ね塗りをすることでマット感を演出し、スポンジの粗目で白点をのせることで凹凸による光の乱反射を表現した。昼は植栽の緑と空の青が建物の黒を際立たせ、夜は内部から溢れ出る光が魅力的に美術館を照らす。時間によって違う顔を見せる二面性を表現する為に左面には夜を、右面には昼を描いた。この先の美術館に大きな刺激を与えた中之島美術館を最大限の力でかっこよく表現した。
川棚の社 背戸雫(1年)
山口県下関市にある隈研吾が建て下関市川棚温泉交流センター。ミュージアムを街へ繋ぎ、音楽ホールを山へと繋でいく役割を持つことで街と山とのつながりが強く感じられる。
大切なあなたへ~長門湯本温泉〜 神田陽菜(1年)
山口県の長門湯本温泉は、600年前に発見されたと伝わる山口県では最も古い歴史をもつ温泉。温泉街全体をひとつながりの空間としてとらえており、音信川を中心に「外湯」「食べ歩き」「文化体験」「そぞろ歩き」「絵になる空間」「休む・佇む空間」の6つの魅力を楽しむことができる。沢山の人に親しまれ、春夏秋冬また1日の流れに沿って変わっていく景観はとても美しい。大切な人と訪れた思い出を込めて、湯本温泉の素晴らしさを表現した。
デザコンに参加して
プレデザコンは書き始めると、時間も無いのに「もっともっと」となってしまい終わらず、とても大変で正直キツかった。でも、他の作品に負けないいい絵がかけたと思う。結果は出なかったけど作品を出してよかった。次は早くから取り掛かります…笑
デザコン本戦は一言で言うと「ほんとに行ってよかった!」。会場では徳山の構造の応援と空間の観戦がメインだった。空間ではレベルの高い作品、プレゼン、模型、プロとの質疑応答等を生で見ることが出来て刺激しか無かった。これから先の未来像が今まではあやふやでちゃんと考えられなかったが、実際に見たことで具体的に考えることが出来るようになった気がする。今回吸収して学んだことはこれから時間がある時にまとめようと思う。
最後に
プレデザコンは1年生から3年生までの「手書き」作品です。建築がすき!っが伝わってくる、そんな力作ばかり!有明大会では専攻科生や5年生に混じって、空間デザイン部門本戦に、3年生の作品が2作品もエントリーされていて、とても驚きました!やればできる!みんなには、これからも挑戦し続けてほしい、迷ったらまずはやってみる、そこからすべてがはじまります!